遺してくれたもの

友人宅のお葬式に参列してきました。
亡くなったのは彼女のお母さん。
定年を来年の夏に控えていた矢先の訃報でした。

具合が悪い、と聞いたのはつい２，３週間前。
さほど深刻な様子でもなく、ただ長引くのが気になって検査のために入院をする…といったその日の出来事だったそうです。

いつも笑顔で負けん気の強い友人が、私の顔を見ただけで泣くのがたまらなくて。
大丈夫よ、って無理やり笑顔を作ろうとしてはぽろぽろと涙をこぼす彼女の姿が辛くて。
私はこんなだから、いつもいつも彼女に元気付けられたり励ましてもらってばっかりなのに。

ご家族にとっても本当に突然のことで、驚きと悲しみとで憔悴しきっている様子に涙が止まりませんでした。

友人の花嫁姿も見たかったろうに。
したいこともやり残したこともまだまだたくさんあっただろうに。

友人やご家族には、お母さんが命をかけて教えてくれたこと、遺してくれたもの、これからさらに受け継いでゆくたくさんのものを心に、日々を大切に過ごしてほしいと心から思います。
これから流れていく時間が、ご家族の方々の深い深い悲しみを癒してくれることを願ってやみません。